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家族みんなで食べてもらえるような和菓子を作りたい

型破りなわらび餅に詰まった情熱

ツイッターなどのSNSにて一躍話題となった「ラムネわらび餅」。
“ラムネ風味”のわらび餅という和菓子の常識を覆した商品ですが、その根底には明日香食品が和菓子作りに込めている情熱がやはり詰まっています。
なぜ“ラムネ”とわらび餅が合わさったのか?そこで、「ラムネわらび餅」の開発担当である米田さんと古田さんにお話を伺いました。

ラムネわらび餅  

当初「しゅわしゅわパウダー」は付属していなかったんです


まずは、ネットでの反響を知った時の感想を聞かせてください。

古田 素直に嬉しかったです!多くの方から「美味しい」という声を聞けて喜んでいました。

米田 嬉しさが沸き上がると同時に、SNSの反響の大きさにとても驚きました。

「ラムネわらび餅」を着想された経緯を教えてください。

米田 もともと、和菓子に馴染みが薄い若い方たちにも食べてもらえるものを提案したいと思っていました。また、お子様の中にはあんこが苦手な子どももいますので、家族みんなで食べてもらえるような和菓子を作りたかったんです。そこで、企画当時は生ラムネグミが流行っていて、私もよく食べていました。その時に、“ラムネ味”のわらび餅を出してみたら、高齢の方から若い方までより多くのお客様に美味しく食べてもらえるのではないかと思いついたのがキッカケです。

当初、社内では「これは売れないだろう」といった反応が多く、あまり食いついてもらえませんでした。しかし、「結構面白いから、一度やってみるのもいいんじゃない」という声が社内から徐々に上がり、やがて「売れるかどうか分からないけど、挑戦してみたら?」と上司に後押ししてもらい、開発が始まりました。

企画当初から、「ラムネわらび餅」+「しゅわしゅわパウダー」という仕様を想定されていましたか?

米田 実は昨年から、4個入りパックの「ラムネわらび餅」を販売していました。この時はラムネ味のお餅のみで、「しゅわしゅわパウダー」は付属していなかったんです。この4個入りパックが好評となり、お客様から「店頭に置いていないけど買えますか?」といったお問い合わせをたくさんいただけました。
そうした経緯から、今年は価格や味など様々な面からグレードアップを目指し、「ラムネわらび餅」を再開発したんです。具体的には値段を下げつつ、お餅の大きさを弊社売れ筋の「丸わらび」の規格に合わせました。

古田 新たに添付した「しゅわしゅわパウダー」は、「子どもはパチパチした食感が好き」、「大人の方は駄菓子の味を思い出し、懐かしさも味わえる」といった予想の下、添付を決めたんですよ。私自身、子どもの頃は駄菓子が好きで、炭酸パウダーのパチパチ感が入ったキャンディーをよく食べていましたね(笑)。ちなみにパウダーの方も弊社で開発し、「ラムネわらび餅」に合うよう調整しています。

味の濃淡とお餅の固さのさじ加減にはとても苦心しました


「ラムネわらび餅」の試作は、どのように進みましたか?

古田 工場へ出す前に自分たちで実際に作るのですが、大きく二つのポイントに注意しつつ、1日3〜5パターンほど試作していました。

その一つが、味のバランスです。夏に食べて美味しく感じるすっぱさ、お子様に食べていただける甘さ加減、パウダーとの相性と、三つの要素を調整しました。また、秋・冬に夏の商品を開発する都合上、お餅の味を決めるのも難しかったですね。というのも、時期がずれると味の感じ方に差違が生じてしまうからなんです。「夏場ならもう少しすっぱいものが食べたくなるだろう」と、売り場に並んだ時期における味の感じ方を予想して、調整しました。

そして二つ目のポイントは、味と食感のバランスです。普通のわらび餅はきな粉と黒糖蜜が付属しており、それらを付け足すことで、わらび餅の美味しさをさらに引き出します。しかしコンセプト上、本商品ではそれらを添付できないため、お餅だけで食べても美味しくなるよう工夫が必要でした。そのため味を濃くしたのですが、そうするとお餅が固くなるため、丸い形に整えることも難しくなってしまうんです。お餅の固さはそのまま食感にも繋がりますので、味の濃淡とお餅の固さのさじ加減にはとても苦心しました。

今回は独創的な商品がヒットしたわけですが、商品企画・開発において、普段から取り組んでいることはありますか?

米田 消費者がどういう食品を求めているのかを知ることを心がけており、スーパーの売り場を日々チェックしています。売り場は消費者のニーズや流行が如実に反映されている場所だからです。和菓子・洋菓子問わず、様々なカテゴリーの食品を見て回り、今消費者の中で流行っているものは何かを調べています。
先ほども述べたのですが、「ラムネわらび餅」を企画した時はラムネ味が流行っていて、ラムネ味のヨーグルトやゼリーなんかも出ていたんですよ。ですので、色々な食品から夏場にラムネ味のものが出てくると面白いなとも思っていましたね(笑)。

古田 私もその時、ラムネ味の豆乳を見てびっくりしたんです(笑)。しかし、「豆乳でラムネ味ができるのなら、うちもできるはずだ」と考えました。

パウダーをかけて味の変化を楽しんでいただけると嬉しいです


それでは、改めて「ラムネわらび餅」の特徴を教えてください。また、オススメの食べ方などはありますか?

古田 夏にぴったりなラムネ味で、さっぱりとした味わいとなっています。付属する「しゅわしゅわパウダー」をかけずとも美味しくいただけますし、かけることで味の変化を楽しめる商品です。

米田 オススメの食べ方ですが、「ラムネわらび餅」はお餅だけで食べても美味しいように作っていますので、まずはパウダーをかけずにお餅のみで味わってほしいです。そして、パウダーをかけて味の変化を楽しんでいただけると嬉しく思います。

古田 食べる前にぜひ冷蔵庫で冷やして召し上がってください。お餅がくっついてしまう時は、ちょっと手間かもしれませんが、冷水で洗うとお餅が離れて取りやすくなります。

今後の商品展開について、可能な範囲で聞かせてください。

古田 関東では、7月から「はちみつレモンわらび餅」の発売を予定しております。生地がレモン味となっており、こちらもお餅だけで食べても美味しくなるように調整しています。付属するはちみつレモンソースをかけると甘さが増し、生地とソースから甘酸っぱさを楽しめる商品です。

また関西では、「ラムネわらび餅」と「マンゴーわらび餅」をご提供します。この「ラムネわらび餅」は、昨年販売した4個入りパックに「しゅわしゅわパウダー」を付けた仕様です。そして、「マンゴーわらび餅」は、マンゴーのドライフルーツを生地に混ぜ込んでおり、面白い食感となっております。ぜひ、ご賞味いただけましたら幸いです。

(取材・文=ウェッジホールディングス 是澤 卓実)

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